大学受験塾の状況/音楽・美術大学受験対策
音大と美術大には、一部の学科を除いて一般の大学と違い実技試験が必須となっています。音大であれば、音楽を学んでいく様々な場面で必要となるピアノの試験、美大においても物を見て描くことの基礎となるデッサンの試験。この実技試験対策は専門塾もしくは、大手予備校のみで行われているのが現状です。これまでは、それで役割分担ができていたので、よかったのかもしれません。しかしこれからは違うのではないでしょうか。小子化、全入時代と大学受験予備校や塾の生徒が減る要因が重なるなかで、受講生を確保するためには、こういった特殊な指導にも対応していかなければなりません。とはいえピアノレッスンのための防音ルームやデッサン室などを用意し、そのための講師を雇い入れるのも現実的には難しいでしょう。そこで対応策として考えられるのが、専門塾との業務提携です。音大と美大進学を希望する生徒は全対からすればごく僅かなのは変わりありません。通える範囲に対応している大手予備校があれば問題はありませんが、どこにでもあるわけではありません。遠方から通う高校生も少なくないと聞きますが、より通いやすく、通常の入試指導に優れた大学受験予備校や塾で対応できるのであれば、それにこしたことはありません。同じ地域の専門塾と提携することで、今は大手予備校にしかない、主要教科と実技の両方に対応できる機能を持つことができます。教育産業の中でも業界再編の声がよく聞こえるようになってきましたが、他の業界と同じようにお互いが不足している部分を『業務提携』という形で補完しあっていくことが必要なのではないでしょうか。
